小澤ろうそく店

会津の伝統的工芸品

会津の絵ろうそく職人が作る伝統的工芸品
頑固なまでに手作りで仕上げています
利用する方のことを考え一本一本形を整えて
より良い品をお届けできるように心を込めて作っています
会津絵ろうそく職人 小澤徹二

会津絵ろうそくの作り方

会津絵ろうそくの作り方を紹介します。会津絵ろうそくはすべて手作業で作られます。小さいものでは一回あたり200本から300本くらいまとめて仕掛けます。完成まで約3週間程度の期間が必要です。職人が熟練するまで数年の期間を要します。

会津絵ろうそくの製造工程


芯巻

はじめに芯巻です。芯巻は竹で作った串に和紙を巻き、その上から井草の芯を巻きます。井草の芯は天然素材であるため切れやすく、美しく芯巻きができるようになるには熟練の技が必要です。
芯巻

芯固め

芯巻で作成した蝋燭の芯を蝋に浸して芯を固めます。やわらかいスポンジ状の井草の芯がロウで固まり崩れなくなります。芯固めを行った後に芯研ぎを行い形を整えます。この芯研ぎにより形を整えるのが会津絵蝋燭の特徴です。
芯固め

蝋掛け

芯固めの次に行う工程が蝋掛けといって、蝋を幾重にも重ねて太くする作業です。はじめは蝋に浸しては乾かすことを繰り替えして、太くなったら手でこすり蝋をつけて形をつくります。蝋掛けを行い太くなったらカンナで削り形を整えます。この工程により会津絵蝋燭独特の逆円錐状の形状になります。
蝋掛け

絵付け

絵付けを行うために蝋燭に豆子(大豆を煮てつぶした絞り汁)を塗って絵の具がのるように表面加工を施します。その後、絵の具をつけた筆で絵を描きます。
蝋掛け

上掛け

絵を描いた蝋燭に蝋をかけて表面に薄い膜をつくります。これにより艶がでて表面が美しく輝きます。会津絵蝋燭が美しく仕上がる瞬間です。
上掛け

頭切り

上掛けで表面が美しく仕上がった蝋燭の頭と尻を切って長さをそろえます。
頭切り

箱詰め

長さをそろえた蝋燭をなるべく花の位置が揃うように組み合わせを行い箱詰めいたします。一本一本丁寧に箱詰めされます。
箱詰め